ブログを見て頂いている皆様、お久しぶりです。早いもので連ケア科2年目となった「じーた」です。
「在宅奮闘記」「Antaa奮闘記」につづく奮闘記第三段の執筆奮闘記です。
今回は、かの南江堂より月間で出版される臨床雑誌内科の4月号「プライマリケア医に必要な情報を まるっと整理 くすりの使い方便利帳」でNSAIDsの項目について執筆をする機会を頂いたので、そちらについて振り返ってみようと思います。
きっかけ
それは普段通り病棟業務をしていた10月の話でした。院内PHSにBig Bossから電話を頂き

先生、執筆とか興味ありませんか?

自分にですか!?!?
「一度は何か書いてみたいなあ」「何か医者として働いた記録を一つは残したいな」と漠然と思ってはいたのですが、執筆は各業界のトップランナーが行うものと信じていた私には驚きに満ちた提案でした。自分なんかで良いのだろうかとは思ったものの、中々ないチャンスと思い受けさせていただくことにしました。
*もちろん、Big Bossのバックアップはたくさん頂いております。
準備編
というわけで早速、執筆にとりかかりました。これまでみたいに「何からすればいいのだろう」と右も左も分からない状況ではありません。これまでの経験から最初にすべきことは「見る人の層を考えること」を考えることです。
・読者層:おそらく中堅程度の内科勤務医〜開業医
・読者のニーズ:疼痛緩和が得意な緩和ケア医のNSAIDsの使い方を知りたい
と私は考え執筆を開始することにしました。また、偉大な先人の知恵を借りるために所有している緩和ケアの書籍のNSAIDsの項目を読み返すことで構想を考えました。
作成編
準備は整ったので、早速執筆に取り掛かります。上記のニーズを意識して執筆を行いました。
じーたが普段気にしていて、使い分けに影響しそうなことである「どのくらいで効き始めるのか」「どの程度の時間効くのか」「薬価」を中心に教科書、文献、ガイドライン、添付文書から必要な情報をまとめ、記載していきます。
ちなみに、普段から文書作成で気をつけていることは「一文を長くしすぎない」「音読しても違和感がない」文章にすることです。

ブログも毎回脳内で音読しております。句読点の位置には毎回迷っております。
校正編
作成した現行を出版社に提出した後に校正依頼が来ます。この段階で、自分が作成した現行が実際に出版された場合どうなるのかを見ることができます。

正直、自分の著作が形になったのを実感して笑みがこぼれました。
じーたが見た感想としては、文章もデザインでかなり印象が変わるということでした。どうしても提出段階の文章だけですと味気ない部分もありましたがレイアウト、フォント、図表の配置などで印象は大きく変わり、とても読者フレンドリーになったなというのが正直な感想です。
プロの技に感動しながら、校正内容をみてもじーたが気にしながら書いた文章は更に洗練され、自分から訂正をお願いするような箇所はほぼありませんでした。いつかはあのような文章を書いてみたいものです。
出版編
上記の作業を経て、2023年4月についに出版されました。実物が自分の手に届いたときには一際感動がありました。今後も執筆の機会があるかもしれませんが、唯一の処女作の完成です。

https://www.nankodo.co.jp/g/g3031041/
こちらのリンクから南江堂のホームページに行くことができますので、もしよければ実際に手にとって頂き、感想など頂けますと非常に幸いです。
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