
連ケア科1年目医師のYuukiです。
先日、PaCTiというオンライン勉強会に参加してきましたので、そのレビューをしていきたいと思います。
PaCTiとは?

「Palliative Care Teleconference Initiative」の略で、オンライン緩和ケア勉強会のことです。
コンセプトとしては、
パクチーだけにクセの有るニッチで専門的な内容が多いが、それゆえにディープなことを学べる
だそうです。面白いですね。
講義の内容は?

「非がん性呼吸器疾患の緩和ケア指針-早期からの介入を-」
ということで、霧ヶ丘津田病院院長の津田 徹 先生をお招きしました。
自分も呼吸器疾患の終末期に対しての経験が浅いので、どのような内容か楽しみでした♪
レクチャースライドは霧ヶ丘津田病院のFacebookにも投稿されておりますのでご参照ください!
どなたでも見られるなんて嬉しいですね!
実際の内容は?
レクチャーはまず、緩和ケア対象疾患が癌に限られず、呼吸器疾患にも緩和ケアの重要性が拡がってきていることが強調されました。
そこから非がん性呼吸器疾患緩和ケア指針2021の内容を中心に、症状緩和の手段などの説明をされていきました。
非がん性呼吸器疾患緩和ケア指針2021|一般社団法人日本呼吸器学会一般社団法人日本呼吸器学会公式サイトwww.jrs.or.jp
特に印象に残ったのは、呼吸器リハでした!
・呼吸器リハ・緩和ケア・ACPが同時併行される必要があること
・呼吸器リハが明らかにQOL改善に寄与すること
が強調されました。

※SGRQ(St. Georgeʼs Respiratory Questionnaire):慢性呼吸器疾患患者のQOL評価
また具体的なリハビリテーションの内容まで紹介されております。
呼吸介助の方法や、排痰法など、我々にも在宅ですぐ実践できそうな方法を動画を見ながらご紹介頂きました。

そのほか、音楽療法(その人が一番輝いていた時の曲)や精油(アロマ)、町を出歩いてみる、など様々なことが紹介されていました。

・個人的に考えさせられたことを一つ。
手あて(タッチング)が患者さんの不安感を取り除き信頼関係が生まれるといわれており、自分も日常診療でよくタッチングを行います。
しかし1日の中で一番長く患者さんにタッチングしているのはリハビリの時間だそうです。
そのため理学療法士さんは患者さんと信頼関係が生まれやすいということでした。
また不安や抑うつが呼吸器リハによって改善したという報告もあるそうです。
リハビリの効果って絶大ですね。自分ももっとリハビリ室に足を運ぼうと思います!
最後に

まとめとして、早期からの呼吸器リハが自己効力感に繋がること、緩和ケアと同じ方向を向いており多職種連携での包括的呼吸器リハチームの重要性が強調されました。
これからは呼吸器リハにもぜひ注目していきたいですね!
この記事をご覧になっている方で、もっと学びたい、ACPに取り組んでみたいという方がいらっしゃいましたら、ぜひ当科で一緒に学びませんか!
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