スタッフの中山です。

午後は、ペインクリニックについての視察でした。Pain Centerを案内してくれたのは、Alice Vijjeswarapu先生で、麻酔とペインクリニックを専門とされています。非常に優しい雰囲気で、Palliative Care Teamからも非常に頼られており、密に相談しあっているとのことでした。Alice先生の人柄もあるのでしょうが、ペインクリニシャンへの紹介の敷居が低いことは非常に羨ましい限りでした。

Pain Centerの患者は、がん患者10%で、非がん患者90%とのことでした。がん患者に対するInterventional Approachは、特に内臓神経ブロックが多く、20件/月で200件/年、持続くも膜下鎮痛法については12件/年やっているとのことで、その規模の大きさに驚きました。

日本と同様に、ペインクリニシャンへの相談が遅くてタイミングを逃してしまうことがあることから、やはり早期からの介入が重要と考えており、そのためには治療医や緩和ケア医への教育が必要と話されていました。

また、新患外来を総合内科医が担当しており、主に術前に高用量のオピオイドを内服している患者のオピオイドの調整を行っているとのことでした。ペインクリニックに総合内科医の先生が関わっていることに驚きました。

それ以外にも、CTガイド下経腹壁腹腔神経叢ブロックについて話を聞いたり、持続くも膜下鎮痛法の埋め込み型ポンプを見させてもらったり、非常にexcitingな視察となりました。

*写真はMedtronicのHPから引用

■Dinner

1日目の視察はここまでで、その後は日本料理店に移動してみんなで夕食でした。

夕食の席では、医療の話だけでなく、日本料理や文化について話しながら、食事を楽しみました。

いろんな話をしましたが、驚きだったのは、同じロサンゼルスにいながら、エンゼルスの大谷のことを3人とも知らないかったことでした。

こんな感じで、1日目の視察を終えました。

明日は朝一番から連携医療・緩和ケア科の取り組みについてのプレゼンがあります。

しっかりアピールできるよう、頑張ってこようと思います。