全国の連ケア卒業生へインタビュー　第二弾　福岡ハートネット病院　大森崇史　先生

皆さまこんにちは。Yuukiです。

年始をいかがお過ごしでしょうか。

北陸での越冬の準備を着々と進めている今日この頃です⛄️

さて今回は「全国の連ケア卒業生へインタビュー」第二弾になります。

今回は、福岡ハートネット病院　在宅診療科・総合内科・循環器内科　大森崇史先生にインタビューしてみたいと思います。

インタビュイーは？

名前：大森　崇史(おおもり　たかし)　先生

所属：福岡ハートネット病院　在宅診療科・総合内科・循環器内科

大学卒業年度：平成24年卒

詳しくは、以下の公式サイトをご参照下さい。

https://heartnet-hp.jp/doctor/

緩和ケア医を志す

循環器内科医として勤務している時に、自分のしたい治療と周囲とのギャップを感じることがあり、意思決定支援をもう少し上手に出来ないかと悩んだ症例がありました。

その頃からEnd of lifeの話し合いに興味が湧いてきていました。

飯塚病院で研修を受けている時に上級医に進路の相談をしたところ、緩和ケアを強くお勧めされ、そこから緩和ケア医を志すようになりました。

現在の主な業務

循環器内科を標榜していますが、診ている疾患は総合内科のように幅広く診ています。

具体的には、ポスト＆サブアキュートの循環器疾患の患者さんだけでなく、誤嚥性肺炎などで急性期治療を終了して転院してきた方を診ることが多いです。

そこで急性期では達成出来なかった意思決定支援や療養の場の選定、在宅医療への繋ぎ、リハビリ治療などを行なっています。

また、新しく在宅医療を立ち上げました。

在宅医療は患者中心とした医療や緩和ケアに精通する部分がかなりあり、緩和ケアをするなら在宅だろうという思いがあってのことです。現在は70人程の患者さんを担当しております。

※福岡ハートネット病院・訪問診療については、以下のホームページもご参照下さい。

https://heartnet-hp.jp/2551/

在宅医療の立ち上げで苦労したこと

病院の文化や意識ですかね。

病院は入院診療が主体なので、在宅医療をするのは…という認識があるようでした。

そこからまずは人集めをしました。2人からスタートして、10人になり、専属の事務員さんに入ってもらったりなどして、組織のスタートアップを経験しました。

看護師さんに関しては、柏木先生とも相談しFacebookで募集をかけました。最終的には2人が就職をすることになり、こういうのも飯塚病院でのスタッフの採用に関わった経験があってのことだと思います。

また循環器内科・緩和ケアのトレーニングを受けたいという医師が自分を探して下さり、1人が就職して下さいました。

1日のタイムスケジュール

訪問診療の空いた時間に病棟業務や外来診療などを行なっています。

連ケアで学んで現在に活きている事

ポストアキュートの症例などを実際に診て経験できることです。

急性期にいただけでは絶対に経験出来ないようなことも、きちんと教育体制がある中で前向きに学べるのは連ケアだけです。

誤嚥性肺炎や慢性心不全でも出来ることは沢山あって、患者中心の意思決定支援、Value based medicineが出来るようになったのは良かったです。

連ケアでの思い出のエピソード

合宿ですかね。そこで各々が様々なテーマでスライドを作って発表するのですが、この人ってこんな関心ごとがあるんだと発見できたのは面白かったです。

今は自分が部門のリーダーになっていますが、合宿したい！という思いがあります。

みんなが考えていることが違ったりする中で、自分のビジョンを堂々と語っていい時間というのが取れると凄くいいなと思います。

これから取り組もうと思っていること

一つのロールモデルとして頴田病院を考えています。

総合診療医が集まる教育体制を作ることと、在宅医療や総合診療の基盤が出来れば、そこから循環器内科の緩和ケアに関する教育やシステムも併行して作っていけたらと考えています。

※頴田病院については、以下の公式ホームページをご参照下さい。

https://www.kaita-hospital.jp/

気分転換のひととき

家族との時間を大切にしています。

たまに大学時代の同期と桃鉄をすることもあり、それも息抜きになりますね。

スタッフ募集中！

飯塚病院 連携医療・緩和ケア科は2024年度の内科専攻医・後期研修医・スタッフ医師を募集しています！お仕事などで大変な日々をお過ごしのことと思いますが、オンラインでの就職面談や病院紹介も承っております。

ぜひお気軽にお申し込みください！！

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