スタッフの石上です。

阪和血液病研究会に呼んでいただき講演させていただきました。

私は血液内科医としての経験はありませんが、飯塚病院でも患者さんの紹介をいただくことがあります。

救急領域と血液領域は非常に似ていると感じます。

ジェットコースターのように状態が悪化し、患者家族は気持ちがついていかないこと、不確実性が高いこと、コミュニケーションのフレームワークなどでも使えるところがあるのではないかと感じます。

今回神戸中央市民病院の元血液内科で今は緩和ケア科の部長をされている西本先生からご紹介いただきました。

血液内科領域は固形がん患者と違いが多いです。

固形がんよりも緩和ケアの介入の閾値は一般的に高いとされています。

ただ血液領域でも緩和ケアの介入をしたという研究は出されています。

Areej-El-Jawhariさんは血液内科でありながら緩和ケアの研究をたくさん出しておられます。

白血病の患者さんも緩和ケアの対象となります。

また彼女は造血幹細胞移植の患者に早期緩和ケアをおこなった研究も出されています。

造血幹細胞移植の4週間の入院で週2回緩和ケアが入るだけで、退院3-6ヶ月後のPTSDがへるというのは驚きの結果です。

入院中のトラウマがその後の人生に影響しているのかもしれませんし、そうした経験は意思決定支援の上でも重要になりそうです。

緩和ケアは治療期から始まるのであって緩和ケア ≠ 終末期ケアであるということがよくわかる論文だと思います。

講演ではベストケースワーストケースシナリオやTIme limited trialについて共有させていただきました。

その後の懇親会では、血液内科の先生の苦悩や実際の経験をたくさん聞くことができみのりある1日でした。改めてこの分野はアンメットニーズも非常に大きい分野だと感じました。

そして血液腫瘍や移植の分野も医療者もバーンアウトしやすいことが知られており、これでよかったと思える意思決定を支えていくことは重要だと感じました。

阪和血液病研究会の先生方は心優しい患者さん思いの先生ばかりで話しているだけで癒されました。

飯塚病院でも血液内科の先生と一緒に緩和ケアを提供できるように頑張っていきたいです。

研修お疲れ様でした!ぜひ緩和ケアの指導側としても一緒にこれからも頑張っていきましょう。

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