このページでは医師のキャリアパス, キャリアチェンジについて説明しています。

これから必要とされる緩和ケア

少子高齢化で人口構造が大きく変化しています。それに伴い緩和ケアニーズは今後も増え続けることが予想されます。従来はがんの緩和ケアが中心でしたが、現在は誤嚥性肺炎や認知症、慢性心不全などの非がん疾患の緩和ケアが注目されています。そのため疾病を問わず、症状緩和やコミュニケーション、社会資源調整に長けた緩和ケア医が求められています。

どうやったら緩和ケア医になれるの?

緩和ケア医を目指すには、緩和医療学会の認定教育施設での研修が最も一般的です。以下の日本ホスピス緩和ケア協会のリンクから医師の研修状況について確認することができます。

日本ホスピス緩和ケア協会ウェブサイトへのリンク

緩和ケア医になるのにがん治療の経験は必要?

必ずしも必要ではありませんが、がん診療の経験があることで、疾病や治療概念の理解や治療医の思いなどを理解することができるため、がん緩和ケア医に求められるスキルや役割を理解しやすくはなるでしょう。

しかし、今後は緩和ケアはがんに限定されず、様々な疾病・病態で必要とされることになります。必ずしもがん治療の経験が必要というわけではありません。

また臓器別専門家に一度なると、どうしてもその臓器を通じて診療をしてしまうようになります。もともと循環器を専門にしていた緩和ケア医だと、どうしてもその患者の血圧・脈拍・心電図などが気になってしまうのです…。もしかすると、全く臓器別研修を受けない医師のほうがバイアスなく緩和ケアを提供できるのかもしれません。

キャリアチェンジを支援しています

緩和ケア提供者にとって、学問としての知識だけではなく人生経験や哲学、コミュニケーション力(人間力とでも言うのでしょうか)もまた診療の質を高めるのかもしれません。これまでの診療経験や人生経験を活かしつつ、キャリアチェンジ、セカンドキャリア、サードキャリアとして緩和ケアを学ぶのはどうでしょうか。

ただ、緩和ケア医としての役割も多様化しており、ある程度の内科スキルや前述のがん診療のスキルが必要になっています。これまで内科やがん治療の経験がない医師でもキャリアチェンジをスムーズに行えるよう、飯塚病院 連携医療・緩和ケア科では支援プログラムをはじめました。

新しく入職する医師にはこれまでの強みを活かせるような業務を中心に担当してもらい、希望者は総合診療科の短期研修で病棟診療経験を学べる仕組みを作りました。今後、プログラムに参加している医師の声を投稿していきますのでお楽しみに。

飯塚病院 連携医療・緩和ケア科 では開業や転科などのキャリアチェンジを支援しています。各々の目標に応じたプログラムを設定し,他科研修や院外研修,在宅診療研修を行っています。当

当科研修にご興味をもってくださった方はお気軽にご連絡ください!

TOP に戻る
Thank you for reading !!