皆様こんにちは。Yuukiです。
もうすぐ新年度ですね!職場のメンバーも入れ替わりが多くなってくる頃と思います。
当科ではローテーターの先生方に最終発表をして頂き、研修での学びや成長を共有して頂くようにしております。
「クオリティの高い発表ばかりで、そこで終わってしまうのが勿体無い!」
ということで、ブログで順次紹介していこうと思います!

新連載、スタートです!
今回の発表者・自己紹介
名前 高橋啓悟
病院 頴田病院
所属 飯塚頴田総合診療プログラム
卒後4年目 研修期間 3ヶ月(2022/12-2023/3)
発表内容
テーマ
「相手を理解するためのアンテナ 自閉症スペクトラム障害(ASD)について」

発達障害に関しては、以下のことが前提としてあります。
人の患者さんの治療やケアを担う医療者が、発達障害に関する知識を持っておくことはきわめて有用と考えられます。
医療者が適切な対応を行うことによって、患者さんは本来の目的である身体治療を円滑にすすめることができるのです。
ただし、すべての人は何らかの発達特性を持っていることがほとんどで、人によってその強さや内容が違うだけです。われわれ医療者にとって、対応に困る入院患者さんへの安易なレッテル張りは禁物で、「発達障害の診断をつけること、つけようとすることは、絶対にするべきではない !」
「大人の発達障害」トリセツのつくりかた 一般病棟における入院患者の評価と対応に役立つ実践的知識!
テーマの背景
研修期間中に疼痛コントロール目的に入院した担癌患者を担当しました。
患者さんの怒りの表出が持続し、思うように診療が進まず、陰性感情を抱いてしまいました。指導医と一緒に診察に行き、指摘されたのがASDの可能性でした。
ASDについて学んだところ、この患者さんは予定外のことや先が見えないこと、選択を迫られることについて混乱し、怒りを表出していると考えられました。
看護師とも対応方法を共有し、方針と見通しを明確に伝えることを心がけました。
レッテル貼りをするのではなく相手の特性に合わせた関わりをすることで、怒りの表出は少なくなりスムーズに診療が進みました。
陰性感情をやりがいに変えられた経験でした!
キースライド



事前の目標設定シートから最終でできたことや、これから活かしていけそうになったこと
①患者、家族の満足度が高い面談ができること
②ローテーション中にポートフォリオを1つ書くこと
を目標としていました。
①患者、家族の感情表出に対してNURSEの手法を用いることに慣れることができ、今後の面談にも活かしていけると感じます。
②家庭医療専門医を目指して、終末期のケアのエントリーでポートフォリを作成することができました。
連ケアをローテして最後に一言!
緩和ケアや一般内科の医学的な側面はもちろん、患者さん、家族の心理・社会背景に深く迫ることまでを学ぶことができました。
緩和ケア領域においても、連携医療領域においてもポートフォリオの種になる症例が集まりやすい環境であり、家庭医の研修には最適であると感じました。
スタッフ募集!
飯塚病院 連携医療・緩和ケア科は2023年度の内科専攻医・後期研修医・スタッフ医師を募集しています!現在は新型コロナウイルス第8波の渦中にあり、大変な日々をお過ごしのことと思いますが、オンラインでの就職面談や病院紹介も承っております。
ぜひお気軽にお申し込みください!!
緩和医療専門医をめざすあなたへ
当院では緩和医療専門医を目指す医師を募集しています!
興味を持っていただけた方は、お気軽に以下のフォームよりご連絡ください!
オンライン面談について
- 緩和ケアの研修や当院での勤務にご関心があっても、こういった社会状況では見学が難しいという方もいらっしゃると思います。
- そこでオンラインでの情報交換やご質問へのご回答もおこなっております。
- 個別に勤務の様子や研修内容、具体的な雇用契約内容などについて30分−60分程度、お話しさせていただきます。
- 以下のフォームより、オンライン面談の希望とご記載いただきご送信ください。

みなさまと一緒に働ける日を楽しみにしています!