スタッフの石上です。

飯塚病院の初期研修医の坂本先生がローテ1ヶ月を終えて最終発表してくれました。

印象に残った症例についてでした。(症例の具体的なところは内容を一部変更します。)

リハビリの様子を見ると退院できそうな患者さんが家に帰るか、転院するかなど療養場所を考えるフェーズがあると思います。

以下のようなやり取りを経験したことある方はたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?

“今は考えてません。先のことはわかりません。” 

“人を家に入れたくない。家族にも頼りたくない”

“退院、退院って、出ていけってことですか?”

主治医としては、とても悩ましいケースです。気まずい感じになりますよね。

退院は病院としてのゴールかもしれないが、患者にとってはスタート

という言葉を聞いたことがあります。

療養場所の選定は、医療者の想定より時間がかかっても不思議じゃないと思っておいたほうが良いでしょう。学習者が悩んだケースでは、振り返りをするようにしています。

Well-being カンファという名前をつけて、モヤモヤを共有するようにしています。

以前は定期的に行っておりましたが、最近はケースがあったら行うようにしています。

坂本先生は以下のようなことを学んでくれたようです。

ゴールは転院や家ではありません。それは過ごしたい過ごし方のための手段です。

大事なのは、どう過ごしたいかの価値観になります。そのためには、価値観、心配気がかりをたくさん聞くことが重要です。

医療者も1人の人間であり、足が重くなることがあっても不思議じゃありません。

医療者を責めてるように聞こえますが、必ずしもそうではありません。積み重なったストレスや今までの経験などから、辛さ・苦しさを吐き出すことによって、自分たちに吐き出されることがあります。

コーピングとして、医療者に苦しさを吐露している、たまたまこのタイミングでそれを引き受けたのが、主治医だったと考えると少し心が軽くなるかもしれません。

緩和ケアは感情労働の側面もあるのですが、医療者の心のケアや振り返りの時間はとても重要だと思っております。

初期研修では1ヶ月と非常に短い時間なのですが、とてもたくさんの学びを得てくれたようです。

短い期間ですがありがとうございました。

どこで働いても、どんな医者になるとしても、緩和ケアのマインドはとても重要です。

特に今回のカンファレンスでは、坂本先生が自分で感じた色々なモヤモヤをぶつけてくださり、患者さんに真摯に向き合ってくださっているのがとても伝わってくる内容でした。

いいお医者さんになってくれそうです。引き続き研修頑張りましょう!

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