スタッフの石上です。

短期ローテで来てくれている先生の最終発表を御紹介します。

今回のテーマは口渇と口腔ケアでした。

終末期になると、口の渇きはよくある症状です。

口腔乾燥・口臭・カンジダ・粘膜炎・アフタ性潰瘍など原因はさまざまです

また緩和ケア領域では抗コリン薬が使用されることが多いので、口渇が多いです。

原因が不可逆なことも多いので、このように整理してもらえるとわかりやすいですね。

いわゆるうがいというと、ガラガラ言うようなうがいがありますが、嚥下機能低下がある状態で行うのはあまり良くなく、ブクブクするようなうがいが良いと言われてます。 

口腔ケアは、行われてないことも多いのですが、ぜひ緩和ケアで意識したい項目ですね。

集中治療領域でも口渇はとても必要だけれど、緩和されてない症状とされていて、Thirsty Bundleを導入しようという流れもあります。

Puntillo K Palliative care in the ICU: relief of pain, dyspnea, and thirst–a report from the IPAL-ICU Advisory Board. Intensive Care Med. 2014 Feb;40(2):235-48. PMID: 24275901

以前、ICUに入院したことがある研修医の先生が、言ってたのは、口渇が一番地獄だったと言っておられたのが印象的でした。

上記のように色々手札があるので、知っておくだけで違うかもしれませんね。

時々、口渇がひどいので点滴した方がいいでしょうか?という話題が出ます。

また、点滴は基本的には、口渇の緩和にはならないということも補足しておきます。

https://www.jspm.ne.jp/publication/guidelines/individual.html?entry_id=90

終末期がん患者の輸液療法に関するガイドライン(2013年版)3章 推奨 身体的苦痛・生命予後 臨床疑問4も参照ください。

局所的に、口のケアをすることが地味ですが一番緩和ケアになると言うことですね。

ローテーションを通して、コミュニケーションスキルも向上したと感じられたとのことでした。

気持ちが乗るような話し方、ACPも身についてきたとのことでありがたい限りです。

感染症内科だと、免疫不全の患者さんをたくさん見ることになると思いますのできっと将来役立つと思います。他の科ローテしている時もぜひ、緩和ケアスキルを活かして頑張ってください! 

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