ブログをご覧いただきありがとうございます。
飯塚病院 内科専攻医(1年目 PGY3) 連携医療・緩和ケア科所属 の小栗と申します。
私は内科専攻医として飯塚病院に入職し、これまで連携医療・緩和ケア科で計7ヶ月半勤務させていただきました。今回のブログでは、自身の研修を振り返るとともに飯塚病院連携医療・緩和ケア科に内科専攻医として勤務して得た学びを共有させていただきたいと思います。
よろしくお願いいたします!
発表者
所属:飯塚病院 内科専攻医 連携医療・緩和ケア科所属
卒後年数:3年
研修期間:計7か月半 (2023年4月~7月中旬、9月~12月)
背景:私は鹿児島県の二次医療機関で初期研修を修了し、その中で終末期のケアの重要性を体感し、より深く学びたいと思い、飯塚病院の連携医療・緩和ケア科に入職させていただきました。
連携医療・緩和ケア科での学び
飯塚病院連携医療・緩和ケア科では、いわゆるがん終末期の症状を緩和することだけでなく、患者様、ご家族の価値観に基づいて、過ごしたい過ごし方が達成できるように、「終末期ケアのトータルマネジメント」を心がけています。
そのために、当科では、患者・家族とのコミュニケーションに特に力を入れています。Advance Care Planning(ACP)を行う患者家族との面談の際には、専攻医だけでなく原則当科スタッフ(チームリーダー)が同席し、面談の内容や言葉遣い、感情への配慮などについてフィードバックをいただくシステムがあります。
私も入職当初は、感情の揺れ動きが大きい終末期のACPを行う患者家族面談で、何と言えばいいのかわからなくなってしまったり、患者様の意思決定支援が上手く行えないことがほとんどでした。その度に同席いただいたチームリーダーの先生からフィードバックをいただくことで、少しずつではありますが成長を実感できており、患者様ご本人、そのご家族が過ごしたい過ごし方ができるような意思決定支援に貢献できる要素が大きくなっていると感じています。しかしながら、勉強すればするほど奥が深い領域であることを感じており、医学的状況、患者・家族の価値観、社会的背景などを考慮しながら、一人一人、一例一例異なることに日々悩みながらも、やりがいを感じています。
この、患者・家族との意思決定のためのコミュニケーションは、決して緩和ケア領域だけで必要なことではなく、すべての診療科の医師にとっても重要となる一生物のスキルであると感じています。自分は内科専攻医として他科で研修させていただくことも多いですが、当科で学べたことが活かせる場面が多々あり、当科での学びを大いに誇りに感じています。
ミニレクチャーでのアウトプット
当科では、日々業務の合間に様々な勉強会やミニレクチャーが開催されています。内容は、緩和ケアの基本的事項から専門的な内容まで様々な題材が取り扱われています。
今回、私もミニレクチャーの中で、緩和ケアの基本的事項として「意思決定支援の型”3 stage protocol”」、「がん疼痛の評価とオピオイドの基本」というテーマで2回レクチャーを担当させていただきました。当科では外部病院からの短期間のローテーターも多く、これらのテーマについては3ヶ月ごとのタームが変わるたびに、毎度開催されております。私自身も2度聞いたことがある内容でした。
しかしながら、自分が講師としてレクチャーすることは、自分がただ一人の聴講者として参加した時と比較して、知識の幅や深み、定着率が段違いでした。アウトプットすることの重要性を再認識できた機会でした。自分のような未熟な者にもこのような貴重な成長の機会を頂けたことに大変感謝しています。今後もアウトプットして自分の知識に定着することを心がけながら、周囲の成長にも貢献できるような取り組みをしていけたらと思います。
スタッフ募集中!
飯塚病院 連携医療・緩和ケア科は2024年度の内科専攻医・後期研修医・スタッフ医師を募集しています!お仕事などで大変な日々をお過ごしのことと思いますが、オンラインでの就職面談や病院紹介も承っております。
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オンライン面談について
- 緩和ケアの研修や当院での勤務にご関心があっても、こういった社会状況では見学が難しいという方もいらっしゃると思います。
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