皆さまこんにちは。スタッフの大竹です。

今回は全国の連ケア卒業生インタビュー第6弾と題して、石山雄太先生へのインタビューをご紹介いたします。

kento

早速インタビュー開始です!

インタビュイーは?

名前:石山 雄太(いしやま ゆうた)先生

所属:UCSF Bakar Computational Health Sciences Institute

石山先生は、筑波大学を卒業された後、都立駒込病院で初期研修を終え、2016年から飯塚病院総合診療科の後期研修をされた先生です。

腫瘍内科を志し、2019-2020年の1年間、当科で研修をされました。

その後は在沖縄米国海軍病院でのインターン研修、亀田総合病院腫瘍内科での研修を経て、現在はアメリカで、UCSFの研究室に所属しご活躍されています。

緩和ケア科で研修をすることになった経緯

医学部生だった時に身近な人ががんになった経験からがん診療に興味を持ち、がん治療が盛んな病院で初期研修を受けました。

そこで初めて腫瘍内科に出会い、がんの”治療”だけではなく、患者さんの価値観に寄り添いながら患者さんをサポートできる腫瘍内科に惹かれ、ワクワクしたことを覚えています。

また当時は腫瘍内科の知名度が今以上に低く、一方で将来的なニーズを強く感じ、キャリアを通して貢献をしたい分野だと感じました。

そんな中、自分にはまだまだ足らない知識やスキルがあると痛感し、飯塚病院で総合診療科の後期研修を、さらに緩和ケア科での研修を行いました。

現在の主な業務

アメリカで腫瘍内科のトレーニングを考えていた際に、「日常業務の非効率的な部分をどうにかできないか」ということに関心を持ち、「デジタルヘルス」の力に可能性を感じました。

また、もう一つの興味として、「がん診療のアートの部分をもう少し言語化できないか」ということがありました。職人レベルの技術や判断は非常に尊いものだと感じる一方で、これを教育的側面や診療全体の質向上の観点から考えた時に、デジタルの力を利用して可視化できないかと考えました。

そんな突拍子もない興味から渡米先の研究室を調べ、現在はヘルスデータサイエンスの研究室に所属してinformatics researcherという立場で勉強・活動しています。具体的は、電子カルテのデータを用いて薬物療法の副作用や治療変更の影響を分析するプロジェクトに携わっています。

1日のタイムスケジュール

夫婦共働きかつ子供3人と犬がいる生活なので、基本的に賑やかにバタバタとしています。

7-9時:子供の登園・登校の時間

9-16時:研究活動+臨床留学の準備・英語の勉強など

16-22時:家事・育児の時間

完璧を求めず、掃除ロボットや食洗機など頼れるものにはとにかく頼って、子供との会話時間など「ここは手を抜かない」と決めたことを守りつつ、夫婦で効率的にコミュニケーションをとる工夫をしています(忙しいとコミュニケーションエラーがしばしば生じるので、デジタルデバイスを使いながら可視化することを心がけています。あとは私が感情を論理で打ち返す癖があるので、まずは共感できるように気をつけています)。

連ケアで学んで現在に活きていること

臨床面においては、緩和ケア医としてのスキル(多職種との連携、コミュニケーション、症状コントロール、そして終末期ケア)は腫瘍内科でも欠かせません。

業務関連では、プロジェクトを進める上でのリーダーシップ、プロフェッショナルとしての立ち居振る舞い、質改善の視点を持ち、組織を大きくしながら未来も見据えた計画を立てることの重要性を学びました。

そして、少し抽象的になってしまいますが、視野を広く、視座を高く持つことも教わりました。部長か当時、「知識が0だと何も引っかからない」と話されていたのが印象的でした。あとは当時ジョブローテーションという取り組みを行っていて、役職ごとの異なる景色の見え方を体験できました。

連ケアでの思い出のエピソード

・一泊二日の合宿を行い、メンバー全員で1年間の方針や目標を考えたのが、スタートアップ的な雰囲気で楽しかったです。

・ちょうど研修を開始した年度に診療科の名前が変わって、それも印象深かったです。

気分転換のひととき

・家族で過ごすこと

・NBAなどスポーツ観戦

これから取り組もうと思っていること

今はアメリカで腫瘍内科をしたいと思っており、先行き不透明な状況はしばらく続くと思いますが、最終的には日本で臨床医をしたいと考えています。

その際には先人の築いた基盤を活かしながら、腫瘍内科と緩和ケアの知識、デジタルヘルスの経験を還元し、わくわくするような新しい挑戦ができる環境を目指したいです。

研修医や緩和ケアを志している先生へメッセージ

緩和ケア領域で働いていると、患者さんの辛さに向き合う中で、時に自分自身も辛く感じることがあるかもしれません。あるいはキャリアで迷うこともあるかもしれません。

「患者さんを幸せにするため、まずは自分や周りの人が幸せになること」

「自分の中のわくわくや、やりたいことを大切にすること」

そんな言葉を、頭の片隅に置いておいてもらえると嬉しいです。

kento

石山先生、ありがとうございました!

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