スタッフの石上です。

飯塚病院の総合診療科から来られている山下先生がローテ3ヶ月を終えて最終発表してくれました。

彼のローテ当初の目標設定シートはこちらでした。

面談は学ぶことが少ないので、どうしても苦手意識が生まれやすい分野だと思います。

何個か彼が経験した”忘れられないケース“をあげてくれました。

総合診療科で山下先生が担当していた患者さんを、連携医療緩和ケア科でも担当してもらうことがあります。疼痛コントロールケアのゴールの話し合い社会資源の調整にフォーカスして、少し違った見方をすることができるようになります。

ACPの必要性を理解してなかったということを言ってくださいました。

価値観に合った治療を行うために

ACPのポジティブなエビデンスを調べてくれました。

80のシステマティックレビューを統合した研究では、結論としてはACPを行なったとしても必ずしも終末期の会話につながらないという結論が出ています。

Jimenez, Geronimo, et al. “Overview of Systematic Reviews of Advance Care Planning: Summary of Evidence and Global Lessons.” Journal of Pain and Symptom Management, vol. 56, no. 3, 1 Sept. 2018, pp. 436-459.e25

しかし、ACPをやってみると、患者の価値観を聞くことで治療方針が考えやすいことは明らかで、

彼自身も時間をかけてACPをやってみたことで初めてメリットを感じてくれたそうです。

スタッフとしては、ACPが大事だからやって欲しいと何度もいうよりは、やって良かった、患者さんにいい医療を提供できたという腹落ちする経験は大事だなといつも感じています。

このスキルはどの地域に行ってもどの科になっても重要なスキルだと思いますので、新天地でも頑張ってぜひ教える側にも回ってください!3ヶ月お疲れ様でした! 

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