さて今回は「全国の連ケア卒業生へインタビュー」第5弾になります。
今回は、沼田賢治先生にインタビューしてみたいと思います。
インタビュイーは?
名前:沼田賢治(ぬまた けんじ) 先生
所属:聖マリアンナ医科大学 救急医学 助教
Brigham and Women’s Hospital, Department of Emergency medicine, Research Fellow
大学卒業年度:2009年度
詳しくは、以下の公式サイトをご参照下さい。
https://www.marianna-u.ac.jp/houjin/staff/doctors/numata_kenji.html
略歴
研修医を終了後、福井大学医学部附属病院の救急総合診療部に所属。後期研修医のカリキュラムとして小児救急科、集中治療科、総合診療科に従事し、後期研修終了後に緩和ケア科に従事。現在は、聖マリアンナ医科大学病院 救急医学に勤務、2024年7月からBrigham and Women’s Hospital に留学し救急外来における終末期医療の研究を実施している。救急専門医のみならず内科認定医も取得し、幅広い医療を提供している。聖路加公衆衛生大学院1期生。T&Aマイナーエマージェンシーコースのコアメンバーとして活動している。海外の医療にも強い興味があり、USMLE step 1、2CK、2CS、3に合格し、趣味で中国語を勉強している(HSK 3級取得)。
現在の業務
ハーバード大学医学部のブリガム・アンド・ウィメンズ病院(BWH)に留学中です。救急×緩和ケアのトップランナーの大内先生の部署で研究をしています。論文を書いたり、研究の一環でアンケートを取ったりしています。また日本の看護学生に講義をしたりしています。
連ケアに来たきっかけ
2017年に聖路加国際大学大学院 公衆衛生学研究科に行っているときに、柏木先生に出会いました。同じ広島出身ということで盛り上がり、緩和ケアに興味があるという話をしたら、“ぜひ飯塚へ研修に来てくださいよ“という話でトントン拍子で進みました。
連ケアで学んで現在に活きていること
①在宅医療の経験は大きかったです。救急医をやっているときはなんでこんな状態で送ってくるんだと陰性感情を持つこともありました。実際に在宅医療に行ってみると意外と時間的な猶予がなかったり、検査ができない環境であることがよくわかりました。
②緩和ケアを学んでからは、救急でも話を聞こうと思うようになりました。
助けられないのか?と何度も聞かれて、前は同じ説明を繰り返したりより詳しく説明したりしていたが、感情に対応することを学びました。その結果、病状説明にかける時間も短くなりました。また、どのように人に教えるかも学ぶことができました。
現在取り組んでいること、今後の展望
第一は救命だけど、末期の患者に治療が提供しにくい状況が日本ではまだあります。終末期医療の質を向上させ、患者のQOL(Quality of Life)を高めることを目指していきたいです。米国の救急医向けの終末期医療トレーニングであるEPEC-EM(Education for Physicians on End-of-Life Care in Emergency Medicine)を参考にし、日本の医療現場に適応したトレーニングコースを開発しようと考えています。
救急外来で適切な終末期医療を受けられない患者さんを減らしたい
https://academist-cf.com/projects/359?lang=ja
こちらのクラウドファンディングも良ければぜひ応援してもらえると嬉しいです。
緩和ケアを志している若い先生へのメッセージ
2か月の短期研修でしたが、医療の価値観が変わるほどの衝撃でした!短期でも、大きく臨床に影響を与えるのでぜひ研修してみてください!
スタッフ募集中!
飯塚病院 連携医療・緩和ケア科は2024年度の内科専攻医・後期研修医・スタッフ医師を募集しています!お仕事などで大変な日々をお過ごしのことと思いますが、オンラインでの就職面談や病院紹介も承っております。
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緩和医療専門医をめざすあなたへ
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オンライン面談について
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みなさまと一緒に働ける日を楽しみにしています!