スタッフの石上です。

循環器内科から短期ローテで来てくれている笹本先生が最終発表をしてくれました。

今回のテーマはアンガーマネジメントでした。

怒っている患者への対応の最初のステップとして、自分の感情のコントロールがあります。

笹本先生は自分で怒りを感じやすいと思っていたようで、そのことから調べて勉強してくれたようです。

医療者は反応しないようにトレーニングされていますが、医療者も人間であり、感情を抱くのは普通のことです。

アンガーマネジメントは、怒りで後悔しないためのスキルです。

サッカーのジダン選手の頭突き事件とか、ウイルスミスの平手打ち事件とか、人生を壊す可能性があるものですね。

① 6秒ルール

②怒りのスコア化と記録

③その場から離れる

④固定観念(〇〇すべき)を捨てる

などがあります。

また怒りにはステージングがあります。信頼関係や立場の違いを踏まえる必要があります。どのステージまでなら許容されるかは場面により違うということです。

友達との待ち合わせなら多少の遅刻はまあ許せる、気の許せる仲間なら気にしていることを多少言われてもまあ許せるとなります。

怒りを助長するものの1つとしてコアビリーフがあります。

〇〇すべき、〇〇しなくてはならない、〇〇するのが常識、〇〇するのは当たり前だろ 

こうした言葉は医療現場でもとても多いと思います。

医療現場では、医療者が重要と思っていることで、許せないと感じやすいんだろうと思います。

医療現場はストレスだらけです、怒りを消すのは難しいです。

感情は何かを守るために自然に出てくるものなのでうまくマネジメントすることが必要ですね。

今回、笹本先生は、自分が苦手なところを素直に、受け止めて、率直に改善しようという姿勢がとても嬉しかったです。アウトプットできる形まで勉強することは、なかなかできないことだと思いました。

とはいえ、アンガーマネジメントをおすすめした石上自身も、まだまだ、後輩に対して、もっとたくさんの患者を見るべきだ(断るべきではない)、成長するためにはぬるま湯から出るべきだ、というコアビリーフがありそうで、プリプリしてしまうことがあり、いつも反省してます。

医療者どうしの間でも、怒りをコントロールすることは重要です。

後輩へ怒りをぶつけるのが、エスカレートすると、誰も近寄ってこなくなって孤立していったり、パワハラに発展したり損することだと思います。 

笹本先生は循環器内科に進むということでHEPTも受けてくれました。

ぜひ、心不全領域の緩和ケアについてもキーマンになってくれたら嬉しいなと思います。

2ヶ月間ありがとうございました! 

参考文献:図解アンガーマネジメント超入門「怒り」が消える心のトレーニング 安藤俊介

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