ブログを見ていただいている皆様、はじめまして。2022年度連ケア科1年生の「じーた」です。
今回、初めて当科のブログを書く機会を頂きました。
初ブログのテーマは見学者からのアンケートでも経験してみたいと言っていただける「訪問診療」についてです。
訪問診療のイメージ
皆様は訪問診療についてどのようなイメージでしょうか?
私が実際に始める前に抱いていたイメージは
・「最期を自宅で迎えたい人のための医療」
・「検査のハードルが高く、問診と身体所見だけで対応しなければいけない」
・「病院と違い指導医が近くにいないから全部自分でしなくては」
といったものでした。正直なところ、初めてのことであり期待と不安が入り混じった気持ちでした。
実際に訪問診療を始めてみて
しかしながら実際に訪問診療を開始してみて6週間が経過しましたが、想像とは大きく違いました。
①「最期を自宅で迎えたい人のための医療」
→実際にはそんなことはなく、「プライマリ・ケアを自宅で提供する」がより実像に近いものでした。
決して所謂終末期の方だけでなく、定期受診を行っている方などもいて訪問する家庭によって千差万別であることを知りました。
②「検査のハードルが高く、問診と身体所見だけで対応しなければいけない」
→これは確かに病院のようにCTなどの画像検査を行うことは困難ですが、ポケットエコーや血液ガス分析など簡易的な検査は行えるので、想像よりは色々できるんだなと感じました。
③「病院と違い指導医が近くにいないから全部自分でしなくては」
→当院ではチーム制なので、困った時は指導医(=チームリーダー)にいつでも電話相談できる環境です。
なのでいきなり一人で放り出されることはなく、サポートは得られる状況です。
特に私の指導医は家庭医療を専門としている先生なので非常に心強くいつも頼らせて頂いております。
ちなみにですが、上記の記事は私の指導医の記事になります。
是非ともご一読頂けますと幸いです。
その他の新鮮だったこと
また、上記だけでなく他にも新鮮であったことがあります。
それは「患者の回りに家族がいること」になります。
私は現在医師3年目なのですが、大学を卒業する年の冬に新型コロナウイルス感染症が発生したため、医師になって以降は常に面会制限が敷かれた状況で診療をしておりました。
患者の家族と対面するときは「救急外来」「病状説明などの面談」「亡くなられた時」がほとんどでした。
そのため、初めて自宅に訪問した際に複数人の家族に囲まれた状況にとても驚いたことを覚えております。
これは同期の仲間達も同様のことを言っておりました。個人的に一番の学びであったと感じております。
まとめ
以上、じーたのはじめての訪問診療奮闘記になります。
当院では「病棟」だけではなく、「外来」「緩和ケアチーム」「在宅」の4つの場での学びを提供しております。
また、指導医のオススメの訪問診療本を2冊紹介させて頂くので興味のある方は手にとってみてください。
① 在宅医療コアガイドブック http://www.amazon.co.jp/dp/4498020901
② 在宅医ココキン帖 http://www.amazon.co.jp/dp/4892699810
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飯塚病院 連携医療・緩和ケア科は2023年度の内科専攻医・後期研修医・スタッフ医師を募集しています!現在は新型コロナウイルス第7波の渦中にあり、大変な日々をお過ごしのことと思いますが、オンラインでの就職面談や病院紹介も承っております。
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